出版時間:2001/01 出版社:講談社 作者:篠山 紀信 (著),坂東 玉三郎 (著)
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內容概要
華やかな舞臺寫真がある。義太夫狂言「義経千本桜」の中でも、格別に華やかな吉野山の道行。本舞臺は爛漫の桜花、花道を初音の鼓を抱いた靜御前と狐忠信が引っ込んでいく―─。満場の観客が舞臺に釘づけになっている、まさにこのときも、花道の下の奈落や、舞臺裏の裏、揚幕の向こう側など、寫真には映っていない場所で、息を潛めて役者たちの動きを見守るスタッフがいる。
古典蕓能の殿堂、歌舞伎座の內外に潛む、一般客の目には映らない人や物や空気を、篠山紀信のカメラが追いかけていく。ナビゲーターは、當代一の人気女形坂東玉三郎。30年來の付き合いという2人の、レンズと肉眼が選び出した歌舞伎座のエッセンスに、驚いたり、感心したり、ちょっと目を潤ませたり。まさに圧巻の寫真集である。
玉三郎、勘九郎らの舞臺寫真は、ため息が出るほど美しいが、強く印象に殘るのは、ふだんは見えない部分である。3階名題下楽屋のくすんだ壁、御簾內の鳴物方の靜かな目、下帯一本でとんぼ(宙返り)の稽古に勵む若者たち、恐ろしく古びたスタッフ風呂…。そんなふうに読み進んでいくと、にぎやかな舞臺の寫真を見ても、フレームの隅の暗闇に目が行くようになる?!感虚gを読む」という言葉があるが、篠山の歌舞伎座寫真の「行間」には、間違いなく豊かな言葉が隠れている。これで詳細な場內地図があれば、想像の翼はさらに広がるのだが。(長井好弘)
作者簡介
すべて見せます、舞臺(おもて)も楽屋(うら)も。
Japanese Wonderlandへようこそ!
生誕400年を目前にした世界に誇る日本文化の華、歌舞伎。その殿堂、歌舞伎座の內深くまで分け入り、篠山紀信が8×10で余すところなく寫し撮った畫期的寫真集。
●案內役/坂東玉三郎
圖書封面
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